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給湯器のつけっぱなしは危ない?電気代・ガス代と安全性をプロが解説

給湯器のリモコン電源をつけっぱなしにしていても大丈夫なのか、それとも使うたびにスイッチをオン/オフした方がいいのか。電気代やガス代に差は出るのか、安全面で問題はないのか。ふと気になって調べている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、給湯器の電源をつけっぱなしにした場合の安全性やコスト、凍結防止との関係まで、水まわりのプロの視点で分かりやすく解説します。

給湯器のつけっぱなしは危ない?電気代・ガス代と安全性をプロが解説
この記事を読むとわかること
現在主流の給湯器はお湯を使うときだけガスが燃焼する構造のため、リモコン電源をつけっぱなしにしていても安全上の問題はほぼありません。ただし製造から10年以上経過した古い機種やバランス釜をお使いの場合は注意が必要です。
リモコン電源の「つけっぱなし」と「こまめにON/OFF」で生じる電気代の差は、月間でわずか約41円です。どちらを選んでも家計への影響はほとんどありません。
光熱費を本格的に削減したい場合は、リモコンのON/OFFよりも給湯器本体の交換が効果的です。エコジョーズやエコキュートへの交換で、ガス代や光熱費を大幅に抑えられる可能性があります。

給湯器のつけっぱなしは危ない?安全面の結論

結論としては、給湯器のリモコン電源がつけっぱなしのままになっていても、それだけで事故が起こる危険性はほぼありません。

現在主に使用されている給湯器は、リモコンの電源が入っているだけではガスが燃焼せず、蛇口をひねってお湯を出すときに初めて着火・燃焼する仕組みになっています。つまり、電源が入っていても水が流れなければ給湯器は作動しません。さらに万が一ガス漏れが発生した場合には、安全装置が自動で作動してガスを止める機構も備わっています。

注意が必要な給湯器のタイプ

ただし、すべての給湯器に当てはまるわけではありません。以下のタイプの給湯器をお使いの場合は注意が必要です。

バランス釜(種火式の給湯器)は、種火を使って点火・燃焼するタイプです。種火が点いている限り燃焼準備状態のため、使用しない場合は種火を消しておくと安全です。

また、製造から10年以上経過した古い給湯器にも注意が必要です。給湯器の寿命は一般的に10年前後とされています。経年劣化による不具合が生じている可能性もあるため、10年以上お使いの場合は点検を受けることをおすすめします。

クラシアンにも、10年以上ご使用の給湯器からのご相談が多く寄せられています。不具合が起きてからでは、お湯が使えない状態で業者を探すことになり、特に冬場は対応が混み合うケースもあります。壊れる前に交換を検討するのも選択肢のひとつです。

10年以上お使いの給湯器で気になることがあれば、クラシアンにご相談ください。点検のご相談・お見積もりは無料です。

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「給湯器を交換する前に確認しておきたいポイント」

給湯器をつけっぱなしにすると電気代・ガス代はいくらかかる?

給湯器のリモコン電源をつけっぱなしにした場合のコストへの影響をまとめると、ガス代は基本的にかかりません。電気代は待機電力分がわずかに発生しますが、こまめにON/OFFした場合との差は月約41円です。

つけっぱなしでもガス代はかからない理由

リモコンの電源が入っているだけでは、ガスは燃焼しません。前述のとおり、現在の給湯器は蛇口からお湯を出したときに初めてガスが着火する構造です。そのため、リモコン電源がONでもOFFでも、お湯を使っていない間のガス代は変わりません。

ただし、一点だけ注意があります。シングルレバー混合水栓のハンドルがお湯側に向いたままになっていると、水を出そうとしたつもりでも給湯器が作動してしまうことがあります。リモコン電源がONの場合はこのような「意図しない着火」が発生するため、水を使うときはレバーの向きに気をつけましょう。

「お風呂の追い焚きと張り替え、ガス代がお得なのはどっち?」

つけっぱなしとこまめにON/OFFで電気代はいくら違う?

給湯器リモコンのイメージ

給湯器の使用電力は機種によって異なりますが、リモコン電源がONの待機状態はOFFの待機に比べて約2W(ワット)ほど消費電力が高いとされています。この差分をもとに、電気代を計算してみましょう。

電気代の目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/1kWhを使用します。一例として1日のうち22時間を待機状態(2時間は給湯器を使用)として計算すると、以下のとおりです。

2W ÷ 1,000 × 31円 × 22時間 × 30日 ≈ 約41円/月

つけっぱなしの場合とこまめにON/OFFする場合の電気代の差は、月間で約41円という結果になりました。年間に換算しても約490円程度であり、家計へのインパクトはほとんどないと言えるでしょう。

※電気代の目安単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを使用。実際の電気料金は契約プラン・地域・機種によって異なります。

出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A

待機電力だけでは分からない意外なムダ

実は、電源を入れっぱなしにしている場合も、使用する都度切っている場合も、それぞれにムダな水道光熱費が発生している可能性があります。

電源を入れっぱなしのとき

給湯器の電源がつけっぱなしになっていると、意図せず給湯器を作動させてガスと電気をムダ使いしてしまうことがあります。それは、シングルレバー混合水栓のハンドルがお湯側に向いていて、水を使おうとしたのにお湯を出してしまうとき。使用する都度リモコンの電源を切っておけば、無意識にガスを燃焼させてしまっているときのガス代・電気代を削減することができます。このようなムダが頻繁に発生している場合は、月間41円以上の光熱費の節約ができるかもしれません。

使用ごとにON/OFFしているとき

給湯器の電源が入っていないのにお湯を出そうとしてお湯側のハンドルをひねり、ムダな捨て水をしてしまったという経験はないでしょうか。このように、給湯器の電源をオフにしているとガスが燃焼していないことに気づかず水をムダ使いしてしまうケースがあります。こういったうっかりミスが多発しているのであれば、スイッチをこまめにオフしていることでムダな水道代が発生している可能性があります。

給湯器のつけっぱなしは寿命に影響する?

「電源を入れっぱなしにしていると給湯器の寿命が短くなるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。結論から言うと、リモコン電源をつけっぱなしにしているだけで寿命が縮むということはほぼありません。

給湯器の寿命には「通電時間」よりも「燃焼時間」と「着火回数」が大きく影響します。リモコンの電源がONでも、水が流れなければガスは燃焼せず、給湯器本体に負荷はかかりません。むしろ、何度もお湯を出したり止めたりする方が、着火回数が増えて部品への負担は大きくなります。

出典:東京ガス「給湯器はつけっぱなしでも大丈夫?安全面や費用面、故障の原因になるかどうか解説」

ただし、給湯器の寿命は一般的に10年前後とされています。10年以上使用している場合は、つけっぱなしかどうかに関わらず、経年劣化による不具合のリスクが高まります。不具合が出る前に交換を検討してみるのも良いでしょう。

給湯器の寿命や交換時期の目安

給湯器の交換時期が気になる方は、クラシアンの無料見積もりをご利用ください。24時間365日、電話でもWebでもお気軽にご相談いただけます。

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凍結防止のためにコンセントは抜かないで

リモコンの電源をこまめに切ること自体は問題ありませんが、通常時はコンセントを抜かないでください。ただし落雷が予想される場合などは、取扱説明書の指示に従い安全対策を行う必要があります。

給湯器には凍結防止ヒーターが内蔵されており、外気温が下がると自動で作動して内部の水が凍るのを防いでいます。この機能はリモコンの電源がOFFでも、コンセントが差さっていれば作動します。しかし、節電のつもりでコンセントを抜いてしまうと凍結防止ヒーターが機能せず、給湯器内部に残った水が凍結し、配管が破裂してしまう恐れがあります。

冬場や寒冷地にお住まいの方はもちろん、それ以外の地域でも急な冷え込みに備えて、コンセントは常に差しておくことをおすすめします。

給湯器の設定温度、何度が最適?

長期不在時はどうすればいい?

旅行や帰省などで長期間家を空ける場合、給湯器の電源をどうすればよいか迷う方も多いでしょう。季節や期間によって対応が異なります。

夏場に2週間以上空ける場合

リモコンの電源はOFFにしてかまいません。ただし、コンセントは抜かずにそのまま差しておきましょう。

冬場に長期不在にする場合

凍結防止のため、コンセントは必ず入れたままにしてください。可能であれば、取扱説明書に従って水抜き作業を行っておくとより安心です。

落雷が予想される場合

雷による過電流(雷サージ)は、給湯器の電子基板に深刻なダメージを与えることがあります。雷が近づいてきたら、リモコンの電源をOFFにし、可能であればコンセントも抜いておくと安全です。

※機種ごとに推奨される対応が異なります。雷サージ対策については、必ずご使用の給湯器の取扱説明書で確認してください。

光熱費を本気で下げるなら給湯器本体の交換が効果的

給湯器のリモコンの電源は、つけっぱなしにしてもこまめにON/OFFしても、家計にインパクトを与えるほどの光熱費の差はありませんでした。光熱費を削減するためには、リモコンの電源ではなく給湯器本体に着目した方が良いかもしれません。

資源エネルギー庁のエネルギー白書によると、家庭で消費されるエネルギーのうち給湯が占める割合は約4分の1に相当します。この光熱費を給湯器の交換で節約できれば、長い目で見ると大きな差が生まれてきます。

出典:資源エネルギー庁「平成28年度エネルギーに関する年次報告」(エネルギー白書2017)

エコジョーズでガス代を節約できる仕組み

エコジョーズとは、従来の給湯器では捨てられていた排気熱を再利用して、給湯熱効率を約95%まで向上させた省エネ型のガス給湯器です。少ないガス消費量でお湯が沸かせるため、ガス代の節約につながります。

では、具体的にどれくらい節約できるのでしょうか。リンナイの公式情報によると、従来型からエコジョーズに交換した場合の効果は以下のとおりです。

  • ガス使用量:従来型と比べて約13%削減※ 機種により異なります。
  • ガス代の節約額:給湯専用機で年間約14,000円、ふろ給湯暖房機で年間約29,500円

本体価格は従来型よりやや高くなりますが、毎年のガス代の差額を考えると、長く使うほどトータルコストではエコジョーズの方がお得になる計算です。

出典:リンナイ「エコジョーズのしくみ」

出典:リンナイ「光熱費と環境負荷を抑える — エコジョーズが選ばれる理由」

エコジョーズのメリット・デメリット

エコキュートで光熱費を大幅に削減できる理由

ガス給湯器とはまったく異なるアプローチで光熱費を削減するのがエコキュートです。エコキュートは電気で動く給湯器ですが、電気ヒーターでお湯を沸かすのではなく、ヒートポンプという技術を使って空気中の熱を集め、その熱でお湯を作ります。少ない電力で効率よくお湯が作れるため、電気代を大きく抑えられるのが特徴です。

さらに、各電力会社のオール電化向けプランでは夜間の電気料金が昼間よりも安く設定されています。エコキュートはこの安い夜間電力を使ってお湯を沸かし、タンクに貯めておいて翌日使う仕組みです。「安い時間帯にまとめて沸かす」からこそ、光熱費の削減効果が大きくなります。

どれくらい安くなるかは家族構成や地域の電力プランによって異なるため、三菱電機の公式サイトにあるシミュレーションツールで試算してみるのがおすすめです。お住まいの地域と現在の給湯器の種類を入力するだけで、年間の光熱費の目安を比較できます。

出典:三菱電機「給湯光熱費かんたんシミュレーション」

エコキュートの交換・設置費用

給湯器の交換費用と補助金制度

給湯器の交換費用は、給湯器の種類(ガス給湯器、エコジョーズ、エコキュートなど)や設置環境によって異なります。詳しい費用については、クラシアンの公式サイトで最新の価格をご確認ください。

また、省エネ性能の高い給湯器への交換には、国の補助金制度(給湯省エネ事業)を活用できる場合があります。対象機種や申請条件については年度ごとに変わるため、交換を検討する際には最新の情報を確認しましょう。

給湯器の補助金制度について

給湯器の交換時期が気になる方は、クラシアンの無料見積もりをご利用ください。24時間365日、電話でもWebでもお気軽にご相談いただけます。

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給湯器のつけっぱなしに関するよくある質問

Q. 給湯器をつけっぱなしにするとガス代はかかりますか?

いいえ、リモコンの電源がONでも、お湯を使っていない間はガスが燃焼しないため、ガス代はかかりません。ただし、シングルレバー水栓のハンドルがお湯側に向いていると、意図せずガスを使ってしまうことがあります。

Q. 給湯器の電源をつけっぱなしにすると寿命は縮みますか?

いいえ、電源をつけっぱなしにしているだけで寿命が縮むことはほぼありません。寿命に大きく影響するのは「燃焼時間」と「着火回数」であり、電源がONでも水が流れなければ給湯器は作動しないためです。

Q. 冬場に給湯器の電源を切ると凍結しますか?

リモコンの電源をOFFにしても、コンセントが差さっていれば凍結防止ヒーターは自動で作動します。凍結の原因となるのは、電源プラグ(コンセント)を抜いてしまうことです。冬場は特に、コンセントを絶対に抜かないようにしてください。

Q. つけっぱなしとこまめにON/OFFで電気代はいくら違いますか?

月間で約41円、年間で約490円程度の差です。電気代の目安単価31円/kWh、待機電力の差を2W、1日22時間待機として計算した場合の概算値です。

まとめ

給湯器のつけっぱなしについて、安全面・コスト面・寿命・凍結防止の観点から解説しました。ポイントを整理すると以下のとおりです。

  • 安全性:現在主流の給湯器は、つけっぱなしでも基本的に問題なし。ただしバランス釜や10年以上使用の古い機種は注意
  • 電気代の差:つけっぱなしとこまめにON/OFFの差は月約41円。家計への影響はほとんどない※機種により異なります。
  • 寿命への影響:つけっぱなしだけで寿命が縮むことはない。寿命に影響するのは燃焼時間と着火回数
  • 凍結防止:リモコンの電源OFFは問題ないが、コンセント(電源プラグ)は通常時は抜かない※落雷が予想される場合などは取扱説明書の指示に従い安全対策を行う
  • 光熱費の削減:リモコンのON/OFFよりも、省エネ型給湯器(エコジョーズ・エコキュート)への交換が効果的

光熱費の節約を考えるなら、リモコンのON/OFFよりも、給湯器本体の交換を検討してみてはいかがでしょうか。故障を機に、エコジョーズやエコキュートなど省エネかつ節約できる給湯器に交換するのも選択肢のひとつです。

省エネ給湯器への交換なら、クラシアンにご相談ください。お見積もり・出張費・キャンセル料は無料、24時間365日受付しています。全国47都道府県に対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

給湯器交換の業者の選び方

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