井戸ポンプのモーターが回りっぱなしなのは、故障の可能性が高い状態です。主な原因は、ポンプの能力低下による揚力低下、または圧力スイッチの故障です。羽根車やケーシングの摩耗、圧力タンクの劣化、経年劣化なども考えられます。モーターに過度な負荷がかかり焼き付きなどの重篤な故障につながる恐れがあるため、まずは電源を切って安全を確保してください。クラシアンではポンプの点検・交換も可能なため無料相談をご利用ください。
考えられる原因
■ 能力低下(揚力低下)
ポンプの羽根車やケーシングが摩耗すると、水圧が規定値まで上がらなくなります。そのため、ポンプが水圧を上げようとして、モーターが止まらず回り続けてしまいます。
■ 圧力スイッチの不具合
圧力スイッチが正常に作動しないと、水圧が規定値まで上がってもポンプが停止しない状態になります。スイッチの故障や調整不良が原因です。
■ 圧力タンク(アキュームレータ)の劣化
圧力タンク内の部品が経年劣化で破れたり損傷したりすると、水圧を維持できなくなり、ポンプが連続稼働してしまいます。
■ ポンプ本体の経年劣化
使用年数が長い場合、ポンプ本体自体が劣化し、水が正常に汲み上げられずにモーターが回りっぱなしになることがあります。井戸ポンプの寿命は一般的に10年程度とされており、長年使用している場合は経年劣化が原因である可能性が高くなります。
■ 給水管の水漏れ
給水管が経年劣化等で水漏れすると、ポンプが水を供給し続けてしまいモーターが回り続けます。
■ ジェットの故障(使用中のポンプが深井戸ポンプの場合)
深井戸ポンプには地下水を汲み上げるパイプの先にジェットと呼ばれる部品があり、これが故障しても、モーターが回り続ける場合があります。
対処法
■ 安全のための対応
まずは井戸ポンプの電源を切るか、ブレーカーを落としてください。モーターが回りっぱなしの状態を放置すると、モーターに過度な負荷がかかり、焼き付きなどの重篤な故障につながる可能性があります。
確認事項
・異常な発熱や異音がないか確認します。ただし、直接手で触れるのは危険なのでやめましょう。
・水漏れがないかチェックします
注意点
井戸ポンプのモーターが回りっぱなしの状態は、単なる一時的な不調ではなく、何らかの故障が発生しているサインです。早急に対応しないと、モーターの焼き付きや完全な故障につながり、修理費用が高額になる可能性があります。
専門業者への相談
上記の症状はポンプの故障や劣化の可能性が高いため、ご自身で修理するのではなく、ポンプの専門業者や水道業者に点検・修理を依頼しましょう。
また、使用年数が長い場合は、部分的な修理よりもポンプ本体の交換を検討した方が経済的な場合もあります。専門業者に現状を診断してもらい、適切な対応を相談することをおすすめします。
クラシアンでは各種メーカーの井戸ポンプを取り扱っております。クラシアンの無料相談をご利用ください。