日本の水道水はそのまま飲んでも安全です。蛇口での残留塩素濃度は人体への影響がないレベルに管理されており、むしろ塩素は病原微生物の消毒に重要な役割を果たしています。煮沸時間5~10分ほど、しっかり沸騰させて消毒効果が失われて雑菌が繁殖しやすくなるため、沸騰させた水を保存する場合は冷蔵庫で保管し、1〜2日以内に使い切る必要があります。
水道水を沸騰させるメリット・デメリット
■ 沸騰させるメリット
カルキ臭の除去: 残留塩素によるカルキ臭が抜けて、風味が改善されます
トリハロメタンの除去: 沸騰によってトリハロメタンを減少させることができます。ただし、沸騰にて除去させる場合、沸騰してからすぐに火を止めるとかえって濃度が高くなる可能性があるので、鍋で沸騰させる場合、10分以上は加熱し続けます。
電気ポットの場合は、沸騰したらフタを開けて蒸気を逃がす事を3~4回繰り返します。細菌・ウイルスの死滅: 熱により病原体を無害化できます
■ 沸騰させるデメリット
消毒効果の喪失: 塩素がなくなるため、雑菌が繁殖しやすくなります
保存期間の短縮: 冷蔵保存でも1〜2日程度しか保存できません
不純物の濃縮: 水分が蒸発することで、不純物が濃縮される可能性があります
そのまま飲むメリット・デメリット
■ そのまま飲むメリット
安全性の確保: 水道法の厳しい水質基準を満たしており、健康への影響はありません
消毒効果の持続: 残留塩素により、雑菌の繁殖が抑制されます
利便性: すぐに飲むことができます
■ そのまま飲むデメリット
カルキ臭: 残留塩素のにおいが気になる場合があります
配管の影響: 配管の状態によっては、まれに不純物が混入する可能性があります
状況に応じた選択
■ 健康面での心配がある場合
日本の水道水は厳格に管理されており、そのまま飲んでも健康に害はありません。塩素は安全性を保つために必要なものです。
■ カルキ臭が気になる場合
沸騰させることで塩素を除去し、風味を改善できます。ただし、沸騰させた水は汲み置きせず、すぐに飲み切るか、冷蔵庫で保管して1〜2日以内に使い切りましょう。
■ より快適に飲みたい場合
浄水器の使用も効果的です。活性炭フィルターなどが塩素やカルキ臭の除去に有効で、その他の不純物も除去でき、風味を改善できます。
水道水の塩素は病原微生物の消毒に重要な役割を担っているため、除去する場合は適切な保管と早めの使用を心がけましょう。