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トイレの詰まりを直す「スッポン」には種類がある!使い方や注意点を解説

トイレの詰まりを直す「スッポン」には種類がある!使い方や注意点を解説

トイレが詰まってしまい、どのように対処すべきかわからず悩んだ経験のある方は多いのではないでしょうか。軽い詰まりなら何度か水を流すと解消できる場合もありますが、それだけで解消できないときにはスッポンが役立ちます。 ただし、スッポンがあっても正しく使わないとトイレの詰まりを解消できません。間違った使い方をすると、かえって詰まりが悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。 本記事では、トイレの詰まりを直すスッポンの使い方や注意点などを解説いたします。

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トイレの詰まりに必要なスッポンとは?

通水カップ

スッポンと聞いて、どんな道具なのかよくわからない人もいるでしょう。最初にスッポンの基本的な知識を説明していきます。

スッポンの一般的な名称は「通水カップ」

スッポンはトイレが詰まった際に活躍する修理道具のひとつです。棒の先にゴム製のカップが付いているのが特徴です。一般の人が自分でトイレの詰まりを解消するときだけでなく、修理業者も使用しています。

スッポンは主にホームセンターなどで購入できます。

また、スッポンはほかの名称で呼ばれることも多いですが、一般的な名称は「通水カップ」です。英語ではプランジャーといいます。

スッポン以外の名称としては、次のような呼び方があります。

  • ラバーカップ
  • スポイト
  • ガッポン
  • ギュッポン

スッポンと聞いてよくわからなかった人でも、上記の呼び方だとピンと来る人もいるかもしれません。地域によっては、上記以外にも独特な呼び方をしていることもあります。

スッポンには大きく3種類ある

スッポンは大きく3種類に分かれています。では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

和式用スッポン

和式用スッポンは、棒の先にお椀を逆さにしたような形のゴムが付いています。ゴムは表側も裏側も突起やツバなどは付いておらず、シンプルな形状です。

また、和式用スッポンは洗面所やお風呂場など排水口が詰まったときにも使用できます。自宅にひとつ常備しておくと便利です。

洋式用スッポン

洋式用スッポンはゴムの部分の形状がやや異なり、先の部分に突起が付いているのが特徴です。洋式トイレの場合には、和式トイレと比べて排水口が狭くなっていることが多いためです。

節水便器用スッポン

節水便器用スッポンは、ゴムの先の部分にツバが付いているのが特徴です。節水便器は通常の洋式便器と比べて、やや複雑な形状になっています。そのため完全にフィットさせられなくても、できるだけ密着度を高められるような作りになっているのです。

トイレ詰まりで困ったときのスッポンの選び方

トイレ詰まりで困ったときのスッポンの選び方

スッポンを用意するなら、次のような点をチェックして選びましょう。

トイレの種類に合ったものを選ぶ

ホームセンターに行ったりネット通販サイトで探したりすれば、さまざまな種類のスッポンが見つかるはずです。

前述したとおり、スッポンは種類ごとに便器の形状に合わせた作りになっています。そのため、自分の家の便器の種類を確認し、それに合ったスッポンを選ぶようにしましょう。

特に節水便器の場合、外見は通常の洋式便器とあまり変わらないことも多いです。

1回で流れる水の量が少ない場合や、排水口の形状が複雑な場合には、節水便器の可能性があります。また、タンクに「節水タイプ」のように記載されていることがあるため、確認してみてください。取り扱い説明書をお持ちであれば、そちらも合わせて確認してみてください。

使用する便器と異なるタイプのスッポンを使っても十分な効果が発揮されないため、注意が必要です。

トイレのサイズに合ったものを選ぶ

スッポンにはさまざまなサイズがあり、合っていないと上手くフィットせず効果が発揮できません。そのため、サイズもよく確認したうえで選ぶようにしましょう。

スッポンのサイズは、排水口の大きさに合わせて選ぶ必要があります。あらかじめ排水口の大きさを測っておくことが大事です。

サイズの種類はメーカーによって異なります。メーカーが違うと同じサイズのスッポンでも、実際の大きさは異なる場合があります。そのため、購入する際にはサイズだけでなくカップ部分の直径が具体的に何センチなのか確認しておきましょう。

便器の排水口に対して小さすぎるサイズのスッポンを使った場合には、隙間が開いてしまいます。逆に大きすぎるスッポンも使いづらいです。どちらも詰まりの解消ができない可能性が高いので、サイズ選びは重要です。

トイレ詰まりの原因次第ではスッポンを使えないケースも

トイレ詰まりの原因次第ではスッポンを使えないケースも

トイレが詰まった場合には、すべてのケースでスッポンが使えるわけではありません。詰まった原因によってはスッポンが使えないこともあります。

そのため、スッポンを使う前に、トイレが詰まった原因を考えてみましょう。例えば、トイレットペーパーを一度に大量に流してしまった場合、水に溶けるものなのでスッポンで解消できます。

しかし、固形物など水に溶けないものが詰まっている場合には注意が必要です。スッポンを使うことでさらに奥に追いやってしまう可能性があります。

スッポンを使って詰まりを解消するのは、主に引っ張り出すやり方です。しかし、上手くできないと逆に押し込んでしまうこともあります。

詰まっている状況がよく分からず不安な場合には、安易にスッポンを使わない方が無難です。

原因や状況が分からず不安な場合はプロに依頼して調査してもらうことをおすすめします。

トイレ・ウォシュレットのつまり・水漏れ修理交換のサービスと料金 | クラシアン
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トイレ詰まりでスッポンを使う場合の準備

トイレ詰まりでスッポンを使う場合の準備

スッポンを使用してトイレの詰まりを解消する際には、次のような準備をしておきましょう。

掃除道具の準備

  • トイレの種類とサイズに合ったスッポン
  • ビニール袋
  • 新聞紙
  • ビニール手袋
  • バケツ
  • ゴミ袋
  • 雑巾

作業する際には、ビニール手袋を着用しましょう。ビニール袋は便器を覆うくらいの大きさのものが必要です。雑巾は作業中に水が飛び散って床が汚れた場合などに使用します。

トイレ周りの汚れ防止

スッポンを使用すると、便器内の水が回りに跳ねるなどして床が汚れる可能性があります。そのため、あらかじめ新聞紙を数枚程度重ねてトイレの床に敷いておきましょう。

それでも気になるようであれば、便器をビニール袋で覆っておくのが望ましいです。便器を覆うくらいの大きさのビニール袋に穴を開けて、そこにスッポンの柄を通します。

そうすると、便器がビニール袋で覆われている状態でスッポンを使用できるため、水が床に飛び散って汚れることはありません。

ただ、ビニール袋を外すときに、少量の水が床に落ちることはあります。そのため、ビニール袋で覆う場合でも、床に新聞紙を敷いておくことをおすすめします。

便器内の水位を調整する

スッポンを使用する際には、便器内に十分な量の水が入っていなければなりません。水の量が少ない場合にはバケツで水を足しておきます。スッポンを便器内に入れて排水口を覆った状態で、カップ部分が隠れるくらいの水位が必要です。

一方、便器内の水が多すぎる場合も作業に支障をきたしかねません。多すぎると作業中に便器から水が溢れて、周りが汚れてしまうおそれがあります。そのため、ちょうど良い量になるまでバケツで汲み出しましょう。

なお、バケツの大きさによって汲み出せない場合は、小さめのバケツや柄杓(ペットボトルを切って作った簡易的なものでも可)、灯油ポンプを使用することをおすすめします。

スッポンでトイレ詰まりを解消する方法

スッポンでトイレ詰まりを解消する方法

便器内の水の量を調整したら、実際にスッポンを使って作業を行います。具体的な手順は以下のとおりです。

1:スッポンを排水口に当ててゆっくり押し込む

スッポンを便器の中に差し込んで、排水口の部分にカップを当ててすっぽりと覆います。隙間ができていると空気が漏れてしまうため、十分な効果は期待できません。そのため、隙間ができないように、ぴったりと当てます。

排水口にカップの部分を当てた状態で、ゆっくりと押し込むと密着させられます。隙間ができている場合には、一度スッポンを排水口から離して再び当てましょう。

うまく密着させられたら、スッポンの中で真空を作り出せます。

2:力を入れて引っ張る

スッポンは、詰まっている異物に対して水圧をかけて押し流すものではありません。真空を利用して異物を引っ張り出してつまりを解消するものです。

そのため、押し込んで真空を作り出せたら、今度は力強く引っ張りましょう。押し込むときにはゆっくりでも問題ありませんが、引っ張るときには力を入れて勢いをつける必要があります。

ゆっくり弱めに引っ張っても、異物を引っ張り出せず、排水口からスッポンが外れてしまうだけです。

ただし、勢い良く引っ張りすぎると、水が大量に跳ねてしまう可能性があるため注意しましょう。スッポンの使用にあまり慣れていないと、引っ張るときの力加減が難しいです。

ビニール袋を被せておけば、水が跳ねても問題ありません。

詰まりの程度にもよりますが、1回行っただけでは解消されないこともあります。その場合は、何度か繰り返し行うことが必要です。

この操作により、詰まりの原因となる異物がトラップ内で分解され、詰まりが解消されれば大半はそのまま流れていきます。詰まりの原因がトイレットペーパーの塊や便などではなく、使用目的以外の固形物の場合で、その一部が出てきた時は便器内から取り出しましょう。

3:水位が下がったらバケツで水を流して確認する

ここまで紹介した方法で詰まりの原因になっている異物が取れれば、水位は下がります。水位が下がった後はバケツで水を流します。問題がなければ通常の水位を保たれ、水位が上がることはありません。このことを確認したら、通常どおりに水を流します。正常に流れれば、無事に詰まりは解消です。

念のため何度か水を流して、おかしなところがないかどうか確認してみましょう。

異物を引っ張り出した後も、水がボコボコとならず水位も戻らないようであれば、ほかにも異物が詰まっている可能性が高いです。その場合には、再びスッポンを使用して作業を行います。

何回か試してみても詰まりが改善されない場合は、プロに依頼するのがおすすめです。クラシアンでは24時間受付365日対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

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トイレ詰まりでスッポンを使った後のお手入れについて

トイレ詰まりでスッポンを使った後のお手入れについて

トイレの詰まりを解消できた後はホッとして、ついそのままスッポンを放置してしまいたくなるかもしれません。しかし、スッポンを使用した後に、そのままの状態で放置するのは避けましょう。

使用後のスッポンには便器内の水が付着しています。雑菌や便なども付着している可能性があり、非常に不衛生です。そのまま放置すれば、悪臭や劣化の原因になってしまいます。最悪の場合、虫が湧いてくることもあります。

使用後のスッポンのお手入れ方法は簡単で、水で洗い流すだけです。バケツに水を汲んで軽くこするなどして洗いましょう。

水だけだと雑菌を十分に落とせないのではないかと思い、洗剤を使用したくなる人もいるかもしれません。しかし、洗剤を使用するとゴムが劣化してしまう可能性があるため、水だけで洗うのが無難です。漂白剤などの使用もおすすめできません。

水洗いした後は、天日干ししてきれいに乾かしてから保管します。

スッポンがないときのトイレ詰まり解消法

スッポンが自宅にない場合には、次のような方法でもトイレの詰まりを解消できることがあります。

トイレの詰まりがトイレットペーパーならお湯を使う

トイレの詰まりは、突然発生することがほとんどです。これまで、特にトイレが詰まったことがなければ、スッポンなどの道具が自宅にないケースもあるでしょう。

その場合には、スッポンを使用しない方法を試してみるのがおすすめです。スッポンを使用しなくても、トイレットペーパーなど、水に溶けるものや排泄物が原因の場合には、お湯を使用して解消できる可能性もあります。

お湯で詰まりを解消する際には、次の道具が必要です。

  • お湯(40~60度)
  • バケツ
  • 石油ポンプ(手動式のもの)
  • ビニール手袋
  • 新聞紙
  • 雑巾

作業中はビニール手袋を着用します。雑巾は作業中に水がこぼれるなどした場合に使用するものです。

お湯はあまり温度が高すぎないものを使用しましょう。60度を超えるくらいの熱いお湯だと便器が割れてしまう可能性があります。

トイレ詰まりをお湯で解消する手順

トイレの床に新聞紙を敷いてから、石油ポンプを使って便器内に溜まっている水を汲み出しましょう。できるだけ多く汲み出して、便器内にほとんど水がない状態にします。

この状態は、便器のトラップが破封(排水トラップの封水がなくなる)して、下水の臭いが上がってきます。そのため、速やかにお湯を入れる、または破封しないように抜く水の量を調整してください。

そして、40~60度程度のお湯をゆっくりと便器内に流し込みます。便器外にこぼさないように注意が必要です。低めの位置から慎重に行い、便器内にお湯が溜まったら1時間程度放置しておきます。

そうすると、排水口の奥の方で詰まっているトイレットペーパーや便などがふやけるので、バケツで水を流しましょう。便器内に通常の水位を超えて水が溜まることなく、流れれば解決です。

スッポンでトイレの詰まりが直らないときは?

スッポンでトイレの詰まりが直らないときは?

スッポンを使用しても、トイレの詰まりを解消できない場合には、次のような方法で対処してみましょう。

真空式パイプクリーナーを試してみる

真空パイプクリーナーとは、スッポンと同じように圧力作業により、排水口の詰まりを解消するための道具です。トイレだけでなく、洗面台やお風呂場などの排水口が詰まった場合にも使用できます。

スッポンよりも吸引力が高いため、スッポンでは解消できなかった詰まりにも対応できる可能性があります。

使い方もスッポンとほぼ同じです。排水口に真空パイプクリーナーを当てて引っ張るだけで使用できます。

真空パイプクリーナーで詰まりを解消できなければ、圧力作業では取り除けないものが詰まっている可能性が高いです。

また、排水管内に頑固な汚れがこびりついている場合には、真空パイプクリーナーで対処するのは難しいです。そのため、真空パイプクリーナーで詰まりを解消できないと、排水管内が汚れているのではないかと考える人もいるかもしれません。

しかし、トイレの詰まりでは、排水管内の汚れが原因のケースはほとんどありません。

トイレ詰まりに対応している専門業者に依頼する

スッポンや真空パイプクリーナーを使用しても解消できないトイレの詰まりは、一般の人にはどうしようもありません。そのような場合には、専門業者に依頼して対応してもらいましょう。

特に固形物を便器内に落としてしまった場合には、奥の方まで入り込んでいる可能性があり、一般の人が取り出すのは困難です。無理に取り出そうとすると、かえって状況が悪化してしまうかもしれません。

また、詰まりの原因がわからないこともあります。その場合にも、専門業者に依頼するのがおすすめです。何も心当たりがなく、トイレが詰まったのであれば排水管をはじめ便器の排水口よりも、さらに奥の方で問題が生じている可能性があります。

一般の人には対処できないため、専門業者に依頼する必要があります。

まとめ

スッポンは棒の先にお椀のような形のゴムが付いている道具です。トイレが詰まっているときに、スッポンを便器内の排水口に当てて引っ張って使用します。

トイレが詰まっても、スッポンを使えば解消できることが多いです。そのため、まずはスッポンを使った対処法を試してみましょう。スッポンがなければ、お湯でも解消できる場合があります。

詰まりの原因によっては、スッポンを使用しても解消できません。その場合には、無理に自分で何とかしようとせず、クラシアンにご相談ください。クラシアンでは、24時間ご相談を受け付けており、365日最短30分で駆けつけることが可能です。お見積もりは無料で対応しておりますので、ぜひお気軽にクラシアンまでお問い合わせください。

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