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トイレ詰まりの解消にお湯はOK?NG?本当に効果があるの?

やかん

トイレ詰まりの解消にお湯はOK?NG?本当に効果があるの?

【クラシアン】トイレの詰まりを自分で解消する方法として、「お湯で詰まりが解決する」という情報と「トイレにお湯を流すのはダメ」という情報がネット上に存在しています。本当にトイレにお湯を流して良いのでしょうか?トイレつまりはお湯で解決するのでしょうか?

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トイレにお湯を流すのは「つまり解決の裏技」か「絶対NG」か

やかん

トイレで詰まりが起きた時、自分で解決できないかと解消方法を調べたことがある人は

「トイレつまりにはお湯が効果的!」

「トイレにお湯を流すのはダメ!」

といった、相反する情報に接したことがあるかもしれません。

真実はどこにあるのでしょうか?

まず、トイレにお湯を流して“良いかどうか”については、気をつけるべきポイントが2つあるのでチェックしてください。

そして、トイレ詰まりにお湯が“効果的かどうか”についても解説していきます。

ポイント1:トイレで詰まりが起きた原因は何?

そもそも、なぜトイレが詰まってしまったのでしょう。原因は思い当たりますか?

便器の中に溜まっている水(封水)の奥は目に見えませんが、細くS字カーブのようになっています。このS字カーブ部分には必然的にモノが詰まりやすくなるのですが、これは封水を溜めるためのやむを得ない構造。封水がなければ汲み取り式のトイレ(ボットン便所)のように、下水から上がってくる悪臭や害虫をブロックする事ができないのです。

構造的に詰まりやすい水洗トイレなので、本来は水に流せるはずのトイレットペーパーや便でも詰まってしまうことがあります。トイレの流れが悪くなる直前、何を流しましたか?何かモノを落としたりしませんでしたか?

水に溶けないモノを流した/詰まりの原因がわからない場合

「流す瞬間に胸ポケットからペンが落下して詰まってしまった」

「水に溶けないタイプのお尻拭きを流したら詰まった」

「子供がこっそり食べたお菓子の包み紙を流したようだ」

「何も思い当たることはないが突然詰まりだした」

上記のようなケースでは、トイレにお湯を流すのはNGです。詰まりの原因となっているモノを取り除く必要がありますので、クラシアンにご連絡ください。

詰まりの原因がトイレットペーパーか便で間違いない場合

「大量の便とトイレットペーパーを一回で流した」

「便やトイレットペーパーを『eco』や『小』で流した」

上記のようなケースでは、詰まりの原因物質が水で溶けるものです。この場合は、トイレにお湯を流しても大丈夫です。

ただし、お湯の使用に関しては注意点があります。次のポイントもチェックしてください。

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ポイント2:熱湯の使用は絶対にNG!お湯の温度はどれくらい?

詰まり解消を目的としてトイレにお湯を流す場合、湯温は40℃〜60℃程度に調整しましょう。

本来、便器はお湯を流すことを想定していません。便器に使用されている陶器は熱湯でヒビが入る可能性があり、トイレ交換や配管交換が必要な事態になってしまう可能性があります。

40℃〜60℃のお湯ってどれくらい?

ボコボコと沸騰するまでお湯を沸かせば100℃というのはわかりやすいのですが、40℃〜60℃がどれくらいかはわかりにくいもの。家に温度計がなくても、触って「熱めのお風呂くらい」だと感じられるお湯が45℃程度です。

また、一般的なガス給湯器であれば設定温度の範囲内なので、給湯器で温度設定したお湯を蛇口から出して使用するのも良いでしょう。

お湯は本当にトイレの詰まりに効果的か

トイレつまり

多くの人は、詰まっているトイレットペーパーや便が溶けやすくなる効果を期待してお湯を使用すると思います。しかし、トイレットペーパーや便による詰まりに対して、水よりお湯が効果的だという科学的なエビデンスを、現時点でクラシアンは持ち合わせていません。

では、なぜ水よりお湯の方が詰まりが解消しやすいと言われているのでしょう?

テレビで紹介された誤った掃除方法の影響?

2006年12月、「便器を熱湯で掃除すると汚れがやわらかくなる」といった誤った掃除方法がテレビの情報番組で紹介されました。実際にこれを試した視聴者から「便器にヒビが入った」という指摘があり、後日テレビ局はこの方法で掃除しないように呼びかけ、メーカーも注意喚起を行っています。

しかしその後も、誤った情報が拡散され続けている可能性があります。

※参考:トイレのお掃除方法に関してのご注意<陶器に熱湯を注がないでください>/LIXIL

感覚的に溶けやすくなる気がするだけ?

アイスコーヒーを飲む時は、砂糖ではなくガムシロップを使います。

「ホットコーヒーでは砂糖が溶けるけど、アイスコーヒーでは溶けない」ということを、私たちは経験上知っているのです。

そういった経験知から、お湯=溶けやすい/冷水=溶けにくいと“なんとなく”感じているのかもしれません。確かに砂糖のように温度によって溶けやすさが違う物質もありますが、食塩のようにお湯でも水でも溶けやすさに違いがない物質もあります。

ネット上にある「お湯が効果的」という情報には、根拠や実験結果が添えられているものは無いのではないでしょうか。「なんとなくそんな気がする」「水よりはお湯の方がマシな気がする」という程度のことかもしれません。

お湯による詰まり解消に過度な期待は禁物です。お湯を流してもなかなかつまりが解消されないからといって、徐々にお湯の温度を上げていき、気づいたら高温になっていたということがないよう注意してください。

トイレ・ウォシュレットのつまり・水漏れ修理交換のサービスと料金 | クラシアン

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トイレ詰まり解消なら、効果があるのはお湯より水圧

トイレットペーパーや便によるトイレの詰まりを、専用の道具を使わず解消するなら、お湯よりも水圧をうまく利用する方が効果的です。

水圧を使ったトイレ詰まり対応

水(または40℃〜60℃のお湯)をバケツに用意します。あらかじめ便器内の汚水を汲み出して水量を減らしておき、排水口に向かって勢いよく水を流し入れます。この際、便器から水が溢れないように注意してください。

水圧によるつまり解消が期待できますが、これで解消しなければそのまま1時間ほど放置します。1時間放置しても効果がなければ、汚水を捨ててもう一度試してみましょう。家庭内にもう1箇所トイレがあるなど緊急性が高くなければ、一晩放置して様子をみても良いかもしれません。時間を置くことでトイレットペーパーや便が溶け出して、自然につまりが解消することもあります。

つまりの原因が水に溶けないモノの場合や、急いで詰まりを解消したい場合はすぐクラシアンにご連絡ください。1時間以内の駆けつけを目指しています。

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「排水口」と「排水溝」の違いとは?

「排水口」と「排水溝」を混同し、誤用しているweb記事が多く見受けられます。「排水口」の意味は、排水が流れ込んでいく排水パイプの入り口。一方「排水溝」は、屋外に設置された溝型の排水経路です。金属製の格子状の蓋などで塞がれていることが多く、いわゆる「ドブ」と呼ばれているものが「排水溝」です。

■よくあるトイレつまりの原因と解消方法
>>トイレつまりの症状別 自分で解消する10の方法

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