ティッシュをトイレに流してはダメ！トイレつまりの対処法を解説
ティッシュをトイレに流してはダメ！トイレつまりの対処法を解説
トイレがつまってしまい、冷や汗をかいたことはないでしょうか。実は、トイレがつまる原因には、自然に治るものと自然に治らないものがあります。その違いを理解して、適切に対処しましょう。
- トイレ
- つまり
- トイレ
- 自然に直る
クラシアン編集部
最終更新日：
記事公開日：
ティッシュをトイレに流すのはNG
トイレにティッシュを流すとつまりの原因になってしまいます。そのことを知らずに、ティッシュをトイレに流してしまったことがある人もいるかもしれません。ここでは、ティッシュをトイレに流すとつまってしまう理由を解説します。
トイレにティッシュを流すとどうなる？
ティッシュは本来、トイレに捨ててはいけないものです。トイレットペーパーの場合、使用後に排泄物と一緒にトイレに流して捨てることを想定して作られています。しかし、ティッシュにおいては、トイレに流して捨てることを想定した作りにはなっていません。
特に何枚もティッシュを重ねてトイレに流すと、便器の排水路やその先の排水管を塞いでしまう可能性があります。そうなると、水も流れにくくなり、つまってしまいます。
ついうっかり1～2枚程度のティッシュを流しただけなら、つまってしまう可能性は低いです。しかし、繰り返し何度もティッシュを流していれば、1回の量が1～2枚程度でも次第につまってしまいます。
ティッシュとトイレットペーパーとの違い
トイレットペーパーなら流してもつまらず、ティッシュだとつまるのはなぜかと疑問に感じる人もいるでしょう。大きな理由として、ティッシュとトイレットペーパーの構成上の違いが関係しています。
ティッシュは、トイレットペーパーと違い、2枚重ねで構成されています。ティッシュを1枚手にとって、端の部分をめくってみると確認できるでしょう。
また、湿潤紙力増強剤が施されているのが、トイレットペーパーとの大きな違いです。トイレットペーパーよりも丈夫で、水に濡れてもふやけにくいようにできています。そう簡単に形が崩れることもありません。
一方で、トイレットペーパーは水に濡れるとすぐにふやけてボロボロになります。そのため、トイレに流してもつまることなく流れるのです。
トイレのつまりは自然に治る？治らない？
トイレがつまると、ついつい慌ててしまいがちです。トイレがつまる原因は、自然に治るものと治らないものに分けられます。その原因を探れば冷静に対処することができます。
水に溶けるものがつまってしまっただけであれば、一定期間放置しておくことで、自然とつまりが解消されることもありますが、逆に水に溶けないものを流してしまった場合は、業者に依頼して取り出してもらいましょう。
トイレのつまりが自然に治るケース
水に溶けるものでトイレがつまってしまうものには、以下のようなケースが考えられます。
ティッシュのつまり
冒頭で解説したように、トイレにティッシュを流してしまい、つまらせてしまうケースが多く見受けられます。
ティッシュをトイレに流してつまってしまった場合、まずはそのまま少しの時間だけ放置して様子を見てみましょう。軽いつまりなら、時間の経過で自然に治ることもあります。 但し、前述した通りティッシュはトイレットペーパーと違い、水に溶けにくい仕様になっているため、時間を置いても改善しない可能性もあります。
放置しても治っていなければ、ぬるま湯を便器の中に流し込んでみましょう。冷たい水で流すよりも、ぬるま湯の方がティッシュは溶けやすくなります。ただし、あまりにも温度の高いお湯を使用すると、便器が割れる可能性があるため注意が必要です。
お湯を流してもつまりが解消されない場合には、ラバーカップでつまりを除去する方法も試してみましょう。
トイレットペーパーのつまり
ティッシュと同様に、代表的な原因のひとつがトイレットペーパーのつまり。必要以上に流してしまうとトイレがつまってしまいます。トイレットペーパーは水への溶けやすさがJIS規格で定められており、つまったとしても2〜3時間放置することで溶けることが多いのですが、解消されない場合はラバーカップ（スッポン）を使用します。
ラバーカップの使い方は、以下のリンクを参考にしてください。
排泄物のつまり
また、排泄物を一度に大量に流してしまっても、トイレがつまってしまう可能性があります。この場合も、トイレットペーパーのときと同様に、2〜3時間放置するか、ラバーカップで解消しましょう。
その他の水に溶けるもののつまり
トイレ掃除用シートは、「トイレに流せる〜」などと表記されていますが、大量に流してしまうとつまりの原因になります。トイレットペーパーなどと比べると溶けにくいため、半日〜1日程度放置しなければ溶けないかもしれません。緊急の場合には専門業者を呼んで対処してもらいましょう。
ラバーカップ以外にもクリーナーという選択肢
トイレがつまったときによく聞くのがラバーカップ以外にもうひとつ、それはクリーナーです。パイプに流し込むタイプのクリーナーのなかには、髪の毛などを溶かす成分で作られたものもあります。
ただし、つまりの原因となる物質すべてを溶かせるわけではありません。クリーナーを使用するときは、つまりの原因である物質との相性を考え、慎重に判断しましょう。
クリーナーに関して気になる方はこちらも併せて読んでみてください。
「トイレつまりにパイプユニッシュはNG？効果と正しいつまり解消法を解説！」
一時的に異物が引っかかっている場合のつまり
トイレに流れる程度の大きさの異物を落とした場合、形によっては便器内で引っかかり、つまりの原因になることがあります。異物を落とした事が確認できる場合は、流れて取れるのを待たず、修理業者に依頼しましょう。
トイレのつまりは、原因が紙なのかその他の異物なのか、判断が難しいものです。紙しか流していないと思っていても、何かの拍子に異物を落としてしまっている事もあります。
どんな原因であっても、トイレのつまりの症状が起きた場合は、まずは修理業者に相談しましょう。
クラシアンでは、トイレのつまりや水漏れにも最短30分で駆けつけ対応しております。
急なトイレのつまりにも8,800円（税込）〜で対応しておりますので、お困りの際は24時間受付、365日対応。水道局指定工事店のクラシアンに安心してご依頼ください。
トイレのつまりが自然に治ることは難しいケース
水に溶けないものを落としたとはっきりわかっている場合は、流し続けると水流で押され奥に入り込んでしまったり、なかで引っかかって便器を破壊しないと取り出せなくなったりする恐れもあります。
以下で説明するようなケースでは、専門の業者を呼び対処してもらったほうがよいでしょう。
水に溶けないもののつまり
水に溶けない固形物は、当然そのまま放置しても改善されません。トイレに流してしまう代表的な固形物として、ボールペン・スマートフォンやブラシの先などがあります。
ほかにもオモチャやヘアピンなど、トイレに誤って落としてしまった場合は、注意が必要です。
固形物の多くはラバーカップ（スッポン）を使っても取り出しにくく、つまりは治りません。ラバーカップを使用すると、かえってつまりを悪化させるおそれもあります。
そもそもラバーカップ自体に複数の種類があり、正しい種類・手順で使用しなければ、トイレのつまりを解消することは困難です。つまりの原因との相性も考慮して、ラバーカップの使用は慎重に判断しましょう。
吸水性のあるもののつまり
固形物よりさらに厄介なのが、オムツなどの吸水性のあるものです。どんどん水分を吸収して膨張してしまいます。オムツをトイレに流すのは厳禁です。仮に誤って流してしまいトイレがつまった場合には、速やかに専門業者に依頼しましょう。
水に溶けないもののつまりは、自然に直ることはないため、便器を取外して異物を取り除く工事が必要になります。
便器等の取外しは、専門知識や専用の工具、消耗部品の交換の必要がありますので、専門の修理業者に依頼しましょう。
クラシアンでは最短30分駆けつけでトイレのトラブルに対応致しますので、急なトイレのトラブルでお困りの際も、お気軽にご連絡ください。
トイレのつまりが自然に治るまでの時間
トイレのつまりは、原因によっては放置しておけば自然に治ることもあります。しかしトイレのつまりを見ただけでは、自力で放置して問題ないか、早急に業者に対応してもらうべきかの判断を行うのは困難です。
自然に治るまでの時間の目安を知っておくと、状況を見て「そろそろ業者に連絡したほうが良いかもしれない」と判断しやすくなります。
つまりが自然に治るのにどれくらい待つべき？
トイレにつまりが生じたとき、一時的かつ深刻に考えなくても良いトラブルの場合は、30分～1時間程度で自然に直ります。たとえば大量のトイレットペーパーがつまったときは、時間を置けば水で分解されて徐々に流れていきます。
トイレを通常どおり使用していて水が流れなかったときは、一度放置して、30分～1時間ほど置いてから状態に変化はないか確認しましょう。
1時間以上置いてもトイレのつまりが解消しない場合は、さらに放置しても治らない可能性が高いといえます。きちんと原因を取り除く必要があります。
自然に治ると思ってトイレのつまりを放置することで起きるトラブル
トイレにつまっているものが水に溶けない場合は、そのまま放置しておくと以下のようなトラブルに発展してしまいます。トラブルが起こる前に、速やかに専門業者などを呼び対処してもらったほうがよいでしょう。
「トイレの水が流れない、水位が下がらないのは詰まりのせい！溢れる前に原因と対処法をチェック」
異臭の発生
便器のなかにある水のことを封水と呼びます。封水は下水管の臭いなどが部屋に入るのを防いでくれるものです。通常であれば、便器内には常に封水が溜まっています。ところが、トイレがつまってしまうと、封水の水位が下がってしまう場合もあるのです。その結果、トイレから異臭が発生してしまうことになります。
階下への水漏れ
トイレがつまると、階下への水漏れにもつながってしまいます。水道水ではなく、下水が漏れてしまう点が厄介です。アパートやマンションなどの場合は大きなトラブルに発展し、損害賠償を請求される可能性もあります。
近隣への被害
アパート・マンションなどの集合住宅の場合は、各部屋から出た複数の排水管は敷地内でいずれ合流しひとつになる構造をしているため、ティッシュなど溶けない紙や、異物が合流した先の配管内で詰まると、近隣の部屋の排水も流れなくなり、建物全体の排水が機能しなくなる恐れもあります。
日頃から心がけたい、トイレのつまりを防ぐポイント
トイレのつまりは、普段の生活で予防することができます。
- 適切なトイレットペーパーを使用する。
- トイレットペーパーをまとめて流さない。
- タンクのなかにペットボトルを入れたり、大便をしたのに小洗浄を使用したりするなど無理な節水は控える。
以上の点を注意しておけば、トイレつまりの予防になります。しかし、何か異物を落としてしまった場合や、誰かが紙を多く使いすぎてしまった場合など、防ぎようのない場合もあります。つまりの症状が出て原因がわからないという時は、修理業者に相談してみるのがいいでしょう。
自分でトイレつまりを解消する方法
トイレがティッシュでつまってしまった場合に、自分で解消できることもあります。ここでは、トイレのつまりを解消する4つの具体的な方法について見ていきましょう。
ラバーカップの使い方
つまりの程度が比較的軽度であれば、ラバーカップを使ってみましょう。ラバーカップにはいくつか種類があるため、便器の形状に合ったものを選ぶことがポイントです。主にホームセンターや100円ショップなどで購入可能です。
ラバーカップを使用するときには、トイレの排水口の方に向かって隙間ができないようにしてゆっくりと押しこみます。これ以上押せないところまで押したら、勢い良く引き抜きましょう。
ラバーカップは、引くときの吸引力で奥につまっているティッシュを水と一緒に手前の方に引っ張って取り除く仕組みです。1回だけでティッシュを取り除けない場合でも、何度か繰り返していると取り除ける場合があります。
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーも、吸引力を利用してトイレにつまっているものを取り除くための道具です。ポンプが付いているため、ラバーカップよりも強い力でつまっているティッシュを引っ張れます。
ポンプのレバーが完全に押されている状態で、ラバーカップと同じように、便器の排水口の方に向かって隙間がないように押し込みましょう。
十分に押し込んだら、ポンプのレバーを勢い良く引き上げます。そして、再びレバーを押してから引き上げるのを何度か繰り返します。
家庭用ワイヤーブラシ
家庭用ワイヤーブラシは金属製の長いワイヤーの先の方にブラシが付いていて、反対側には持ち手となる柄が付いている道具です。
ワイヤーを便器の排水口に差し込めば、奥の方でティッシュがつまっている場合でも届きます。つまっているところまで届いたら、ワイヤーブラシを回して削り取りましょう。
この方法なら、水に溶けないものを流してつまってしまった場合にも有効です。
ただし、あまり無理に削り取ろうとするのは控えてください。便器（陶器の表面）や排水管に傷がついてしまったり、ワイヤーブラシが抜けなくなってしまったりすることがあるためです。
洗剤を使う
物理的に引っ張ったり削ったりするのではなく、洗剤を使用する方法もあります。
中性洗剤を使用すると、ティッシュがつまっている付近の汚れが落とされることで、つまりを解消できる場合があります。
そのほか、重曹やクエン酸なども試してみるのもおすすめです。このとき、ぬるま湯を使用すれば、冷水を使用するよりも高い効果が期待できます。
まとめ：自然に治るトイレのつまりで無い場合は業者に相談しよう
今回は、トイレのつまりの原因と対処法について説明しました。
トイレがつまってしまい自然に治らない場合、トラブルが起こる前にまずは専門の業者に相談してみましょう。プロの水まわり業者は、業務用の真空式パイプクリーナーを使ってつまりを除去し、水に溶けないものが原因の場合は便器を取り外して取り除きます。
トイレのつまりは原因がわかれば素早い対処ができますが、自覚のないものが原因という事もあります。流していないつもりでも物を落としていたり、タンクの不具合で水洗の水量が減ってしまったりしたときに起こる事もあるので、心当たりがあるときでも、ほかに原因がないかを考え、不安な場合は修理業者に依頼をするのがおすすめです。
クラシアンでの作業料金は、軽度のつまりで8,800円～、便器を取り外す作業料金が29,040円～（原因を取り除く作業は別途）となっています（税込・価格は2023年9月現在）。
24時間受付365日対応、点検・お見積もりは無料で承っておりますので、トイレのつまりでお困りの際はお気軽にご相談ください。
■よくあるトイレつまりの原因と解消方法
＞＞トイレつまりの症状別 自分で解消する10の方法
※この記事に含まれるデータは、公開時点のものであり、価格やサービス内容が変更されている場合があります。詳しくは最新の情報をご確認ください。
※本サービスが提供する情報の具体的な利用に関しては、利用者の責任において行っていただくものとします。
関連記事
